1. 仕組みは、
作るものではなく、
育てるもの
完璧なAIは、いまのところ存在しません。入れた日に完成する仕組みもありません。
毎日使い、うまくいかなかった所を見つけ、型を直す。大きな改訂と小さな改訂を重ねて、仕組みは少しずつ自院のものになっていきます。
人を増やして育てる前に、院長の考えと説明が仕組みとして働く形をつくる。
仕組みを育てれば、院長の理想は、かたちとして残ります。
2. 人と仕組みの、
掛け算
仕組みは人の代わりではありません。
定型の説明や記録を仕組みが受け持つと、人は、人にしかできない仕事に戻れます。ご家族の表情を見ること、迷っている方の背中を押すこと、方向を決めること。
少ない人数でも、仕組みと人が掛け合わされば、時間をかけるべき診療に時間をかけられます。私たちはこれを、システムとのシナジーと呼んでいます。
3. 説明の置き場所を変える
説明は、診察室の中で話すとその場で消えます。外に置けば、何度でも働きます。
学んでから来る、理解して受診する、診察で方向を決める、家で繰り返す。診察室は、その道のりの通過点です。
4. 器は変わる。
思想とつなぎ方は残る
AIの道具は、半年から1年で古くなります。電子カルテにも、いずれ同じ機能が載るでしょう。
それでも、何を仕組みに任せ、何を人に残すか。どこで説明し、どこで決めるか。仕組みと仕組みのつなぎ方と、人の塩梅は、道具が替わっても残ります。私たちがお渡ししたいのは、そこです。
5. 上流で流れを変える。
健康を増やす
症状を取るだけで終わらず、なぜそうなったかまで見ていく医療には、時間がかかります。
通う回数ではなく、良くなる道のりに価値がある。その道のりを、医療機関が少ない人数でも支えられるように。
私たちが掲げているのは、上流で流れを変える医療、そして健康を増やす医療です。
6. 教育と伴走。
その人が向かいたい所へ
栄養も、便秘も、ほかの専門外来も、ひとつの表現型です。根にあるのは、教育と伴走という、医療の本来の姿だと私たちは考えています。
一人ひとりが、どう生きていきたいか。どう健康になりたいか。まずそれをしっかりお聞きして、その状態に向かって医療を届ける。これが、これからの本当の個別化医療だと考えています。
時間も手間もかかり、じっくり向き合う必要のある医療です。だから、システムで支えます。
ただ、システムを入れれば実現するわけではありません。どのソフトウェアを、どの導線で、どうつなぐか。その仕組みとつなぎ方は、チームごと、医療機関ごとに違います。そこを見抜くのは、現場の人にしかできない仕事です。
対話から生まれた言葉
Clinical AI Core の考え方は、開発した医師が、伴走していただいている経営のコーチとの対話のなかで磨いてきたものでもあります。その記録から、いくつかを残します。
- 時間と空間を分ける。 診断と治療は診察室で。教育と予防は、診察の前後に仕組みと資料で支える
- 診療所は、現場の工房。 現場でデータと知見を積み、仕組みとして形にする
- こだわりは、AIの時代にいちばん生きる。 細部まで直し続ける性格が、仕組みを育てる力になる
- 専門を追求する。 広げる前に、深くする
守っていること
- AIで人を置き換えない。医師の判断を支え、医師とスタッフを本来の診療に戻す
- 診断・治療の判断は医師が行う。仕組みの出したものは、医師が確かめてから使う
- 目標を一緒に決め、運用の質で支える。結果を約束するのではなく、現場と一緒に形にする
