なぜ、この会社が必要なのか

Clinical AI Core は、ある地域の小児科で、一人の医師が自分の診療のために作り、育ててきた仕組みです。
ライフクレッシェンド株式会社は、その仕組みを、同じ矛盾の中にいる医療機関へ届けるためにあります。
まず、作った医師の言葉を、そのまま載せます。


作った医師の言葉

丁寧に診るほど、丁寧でいられなくなる

便秘、栄養、発達、育児の不安。地域の診察室に持ち込まれる相談の多くは、その日の薬だけで終わる話ではありません。生活まで一緒に見ないと、同じことを繰り返してしまいます。

だから時間をかけて説明してきました。けれど一人に時間をかけるほど、後ろで待つ方の時間がなくなり、記録は診療のあとに残ります。夜遅くまでカルテを書く日もありました。

保険診療で対価がつくのは、診断と治療です。説明や教育にかけた時間は、どこからも返ってきません。時間をかけようと人を増やせば、今度は経営が立ち行かなくなる。多くの医療機関が、同じ矛盾の中にいるのだと思います。

制度は変えられない。
だから、仕組みを進化させる

保険診療という限られた時間の中で、どこまで中身を充実させられるか。それは、私の中でずっと続いている勝負です。

地域では、多くのお子さんを診ることが求められます。医療の制度も、その形で定まっています。その中で、本当の意味で治療に向き合えているのか。悩みと葛藤は、ずっとありました。

けれど、制度を私一人で変えることはできません。だとしたら、私たちの仕組みを進化させればいい。ある時点で、見方が大きく変わりました。そこから開発に夢中になり、いまに至っています。

問題は、量ではなく置き場所でした

あるとき気づきました。問題は説明の量ではなく、説明の置き場所なのではないか。

診察室の中で話した説明は、その場で消えていきます。同じ話を、明日も、来週も、別の方に一からします。
けれど診察室の外に置いた説明は、消えません。何度でも働き、渡すこともできます。

そこから、少しずつ外に出していきました。来院前に読んでいただくページ。よく話す内容の動画。診察のあとにお送りする要点。そして、AIに書かせるカルテの下書き。

分身が、二人三人と働く

いちばん効いたのは、動画でした。

自分の説明と判断の型を、動画や文章やAIに残しておく。すると、それが自分の分身として働いてくれます。同じ説明を、無理をして何度も繰り返さなくてよくなりました。作ったことで、私はかなり楽になりました。

院長は一人です。けれど、院長の説明と判断の型が、二人、三人と働いてくれたら。
診察室で私がしているのは、方向を決めることです。ご家族は学んでから来て、理解して受診し、診察で方向を決め、家で繰り返す。診察室は、その道のりの通過点になりました。

人を増やして育てる前に、
仕組みを育てる

人を増やして育てることには、時間がかかります。その前に、院長の考えと説明が仕組みとして働く形をつくる。
仕組みは、毎日使いながら直していけば育ちます。そして育った仕組みは、院長の理想を、かたちとして残してくれます。

仕組みが土台にあると、スタッフは迷わずに動けます。定型の仕事は仕組みに任せ、人は、人にしかできない仕事に戻れます。

この仕組みを、必要とする医療機関へ

AIで人を置き換えたいのではありません。医師とスタッフを、本来の診療に戻したいのです。
丁寧に診ることと、診療を続けていくことを、両立させたい。同じ思いの医療機関に、この仕組みを手渡したいと考えています。

Clinical AI Core 開発者 小児外科専門医 小森広嗣


ライフクレッシェンド株式会社が担うこと

一人の医師が作った仕組みは、そのままでは他の医療機関で動きません。診療科も、人の数も、電子カルテも、診療の流れも違うからです。

私たちは、Clinical AI Core を各医療機関の診療に合わせて入れ、動くところまで伴走します。医師が診療を続けながら、仕組みを自院に合わせて育てる——そのための時間と手間を、私たちが受け持ちます。